【2007年6月7日号〜2007年7月8日号】

【6月7日号】

おはようございます。『文化学院を愛する会』です。 
メール・ファックスをいただいた皆様に、会の活動報告やイベント告知などを『 まろにえニュース』として
随時配信していきます。


■文化学院との話し合い結果を報告致します。
 今後の対応について緊急の会議を開催しますので、大変急ですが、是非ご出席下さい。
 人数把握のため、出席者はこのメールに返信お願いします。
 
 日時:6月9日(土)午後1時半〜
 場所:御茶ノ水駅前 喫茶店ミロ 2階 千代田区神田駿河台2丁目4−6     
 会費:お茶代、資料代実費


■2月29日から3ヵ月ぶりに、5月22日文化学院と文化学院を愛する会の話し合いがやっと実現しました。
 文化学院側の出席者は、山科誠文化学院理事長(日本BS放送社長) 西村八知校長
 坂倉竹之助高等部デジタルデザイン科科長(坂倉建築研究所社長 ) 鹿島建設 文化学院現場所長
 鹿島建設技術研究所 所員(肩書き不明) 長谷川守文化学院事務長代理。
 文化学院を愛する会からは、建築科卒業生3名、美術科卒業生2名、文学科卒業生1名 建築科元講師1名、
 文化学院の校舎を愛する一般市民1名が出席しました。

■2月の話し合いでは、「保存されているアーチ部分の解体を6月に行いたい。」という学院側に対し、
 「千代田区景観まちづくり条例重要物件」解除時の千代田区の条件は『今後1年半かけて、愛する会と
 アーチ部分の保存方法について話し 合う』と言う内容だったことを指摘して、認識を改めてもらうよう
 主張しました 。

■今回の話し合いでは、出席者の鹿島建設から、学院の依頼で行った調査報告として旧校舎の構造耐力が
 現状のままでは不足すると鹿島が推測すること(注:後述のように根拠は薄いと考えられる)、
 また補強を行うための方法を鹿島としては持ち合わせない、等の理由で早急に解体を行うべきことが提示され、
 学院からも補強ができたとしても費用は出し難い 、との意向が示されました。
 そして、山科理事長より解体のお知らせ看板を早急に掲示するという説明も行われました。

■それに対し、当会側は「構造が脆弱であるという根拠が目視と昭和25年までのデータを元に更に古い建物は
 強度が劣るだろうという推測でのもので、信頼性が薄いため、第三者による耐震診断を行ってほしいと
 要望しましたが、文化学院は今の診断が充分だと考え、耐震診断は行わないが、愛する会が行うことは構わないと
 言うことでした。

■また、千代田区との約束である、旧校舎が作っていた景観の継続を旧校舎のア ーチ部と新しい壁面で
 創造すると言う件に関しては提案がなされませんでした。 設計を担当する坂倉建築研究所の社長である
 坂倉氏からは
 「今の旧校舎の姿は美しくないし、恥ずかしいものなので、解体を行いたい。」
 というくり返しのお話しがありました。
 山科理事長は
 「まだ時間はあるので、愛する会の方で考えてくれてもいい」
 という補足もありました。

■以上のことから当会事務局では、文化学院より旧校舎の図面のコピーを頂き、 建築構造耐震診断の専門家や、
 建築史の専門家、建築保存の専門家などと共に6月1日現状調査を行いました。
 今後は旧校舎の壁面に10センチほどの穴をコア抜きしたコンクリートで第三者機関による強度試験と
 中性化の試験を行います。
 このデータを元に愛する会としての提案をしたいと考えています。


※まろにえニュースのバックナンバーはホームページでお確かめ下さい。
今後、配信の停止・変更等は、お手数ですが返信にてお知らせください。
『文化学院を愛する会』 まろにえニュース配信部   bunkagakuinlove@mbr.nifty.com
                        HP http://lovebunkagakuin.web.fc2.com




【6月20日号】

おはようございます。『文化学院を愛する会』です。 
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■6月9日(土)午後1時半〜6時 御茶ノ水駅前 喫茶店ミロ 2階 にて、文化学院を愛する会の
 緊急会議を開催しました。

■会議では、5月22日の話し合い内容の報告と、コンクリート強度を確かめるために行うコア抜き試験の承認と、
 発生する費用の負担方法について相談を行いました。
 また、文化学院が解体を正式に発表した場合、再度千代田区への陳情を行うべきとの意見が出され、
 今後時期を見て行うと言うことで、事務局に一任されました。
 さらに、学院への保存提案の準備の進め方も、事務局に一任されました。

■6月14日 学院の許可を頂き、日本大学理工学部材料施工研究室の中田善久准教授と大学院生の
 ボランティア協力を得て、試験用のコア抜きを行いました。
 一部大学以外にお願いした部分は実費支払いとなり、その費用3万円は愛する会の賛同者から個人寄付を
 頂きました。

■6月14日 文化学院が「7月10日からの解体のおしらせ」を掲示したことを確認しましたので、
 千代田区議会に「文化学院旧校舎のうち解体を免れた部分の保存について」と題する陳情書を提出しました。
 陳情の趣旨は解体告知の撤回と、解体が撤回された場合の千代田区としての強力なバックアップのお願いです。

■コンクリート強度試験結果を受け、建築構造設計の専門家が耐震診断の報告書を作成しています。
 追ってご報告致します。


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【7月8日号】

おはようございます。『文化学院を愛する会』です。 
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■既にお知らせしましたように、6月14日付で千代田区議会に対し、陳情を行いました。
 それに応え、6月22日付で、千代田区議会は議長名で文化学院に対し、
 「全面解体の主張をすることなく、アーチの残し方について当事者間で話し合いのテーブルにつくことを要請、
  区としても話し合いの結果が街並み景観に資するように 支援していく」
 という趣旨の要請書を提出しました。

■7月4日文化学院と文化学院を愛する会の今年に入って3回目の話し合いが行われました。
 このところの経緯を受け、話し合いは千代田区役所会議室で千代田区まちづくり推進部が議事進行を行い、
 同課の職員が記録に当たる形をとりました。
 
 文化学院側の出席者は
 山科誠 文化学院理事長(日本BS放送社長)
 戸田一雄 新校長(元松下電器副社長・西村八知先生は退任)
 坂倉竹之助高等部デジタル デザイン科科長(坂倉建築研究所社長)
 鹿島建設 文化学院現場所長
 (株)アルテス・鹿島建設の耐震診断担当者
 長谷川守文化学院事務長
 文化学院を愛する会からは、建築科卒業生3名、美術科卒業生2名、文学科卒業生1名、建築科元講師1名、
 構造検討をお願いした専門家1名・文化学院の校舎を 愛する一般市民1名が出席しました。

■愛する会からは、6月14日の日本大学理工学部中田研究室によるコンクリー ト強度試験結果と
 日本大学理工学部岡田章教授と松嶋哲奘建築研究所による耐震診断の報告書、それを元に検討した
 アーチを含む旧校舎の構造補強方法と予算など、保存活用提案書を提出しました。

■学院からはアーチ部分奥行き2メートルを工作物として一部保存し、その他は新たな塀を作ると言う意向の
 お話しが口頭でありました。
 
■一部でも旧校舎を利用するという学院からの提案は初めてで、今後歩み寄りの可能性があるという双方の
 感触の一致を見ました。

■千代田区からも議会の要請書にあったように保存活用実現のための可能な支援は行うという趣旨の
 発言がありました。

■7月10日から解体を行うという告知看板については、話し合いが終了するまでは解体は
 実施できないであろう、と文化学院理事長が言明されました。

■愛する会からの提案を学院が持ち帰り検討し、7月中に再度話し合いをもつこととなりました。

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■文化学院創始者 西村伊作をモデルに想像の人物を設定した連載小説「許されざる者」が毎日新聞紙上で
 7月11日から始まります。
 作者の辻原登氏は芥川賞受賞作家。文化学院の卒業生で、教壇にも立たれています。
 毎日新聞の記事は下記です。
http://www.mainichi.co.jp/information/news/20070626ddm041040087000c.html


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