【2006年5月25日号】

【5月25日号】
おはようございます。『文化学院を愛する会』です。 
メール・ファックスをいただいた皆様に、会の活動報告やイベント告知などを『 まろにえニュース』として
随時配信していきます。


■緊急の公開会議の報告
 5月19日の緊急会議にご出席の方また、意見をお寄せ下さった方々、ありがとうございました。
 2時間半の会議を行った結果、文化学院を愛する会としての意向をまとめました。

 私共は旧館校舎の全面保存活用をお願いし、具体的な提案も行って参りましたが 、文化学院および
 千代田区との話し合いの中から、全面保存の実現は非常に難しい状況にきていると判断しました。
 これ以上全面保存を訴え続けることは、文化学院との対立を深め、本来の趣旨からもはずれてしまう
 おそれがあります。

 文化学院を愛する会は、学院の判断を建設的に受け止め、今後はその内容の実現と充実に向けて、
 学院と協力することで、旧館に表された文化学院の精神を次世代に受け継ぐという、初期の目的を
 担い続けようということを合意いたしました。


 千代田区を通じ文化学院から提示された案は

1.東側アーチ部分を含む8m×14mの部分を保存する方向で、 今回の解体工事からは除外する。

2.新館の計画は基本的に変更はできないので、アーチ部分を保存する法的裏付けは千代田区が
  前向きに検討している。

3.千代田区景観審議会からの意見も受け、現状保存を行うアーチ以外の壁面は工事終了後、旧館校舎の
  イメージを継承するような設計を行い、新たな壁面を構築し、中庭を設ける。


 校舎を眺めていると校舎からの声が聞こえてくるようで、残念でなりません。
 しかし、当初全面的に解体を行い、新たな校舎を計画していた学院が、一部とは言え、私共の
 アイデンティティーの源とも言えるアーチの保存を決断して下さったことは、ひとかたならぬ努力の
 結果であると思われます。
 調整役となっている、千代田区の努力も大変ありがたく思っております。

 賛同者の中には様々な意見や批判もあると思いますが、緊急会議での決定に賛同いただけますよう、
 お願いいたします。
 また、愛する会への賛同者名簿と、みなさまの意見は今後も学院に届け続けるつもりでおります。

 愛する会の意向は、5月22日に調整役となっている、千代田区を通じ文化学院 に手渡していただきました。
 また、その一部の回答は、同じく千代田区を通じ5月24日にいただきました。
 文化学院にお届けした手紙の末尾に以下のお願いを記しました。

1.今回解体を行わないアーチ部分は、法的整備が整いましたなら、現状の屋根面までの保存を検討
  下さいますようお願いいたします。

2.保存するアーチ部分と新築建物の玄関部分との取り合いを検討いただき、保存部分との融合をはかった
  計画となりますよう、ご配慮をお願いいたします。

3.解体にあたっては、できうる限り利用できる部材および蔦を保存の上、活用いただけますよう
  お願申し上げます。

4.現時点で解体予定の部分につきましても、工事に支障が無い限り、極力再利用の方向でご検討下さるよう、
  お願いいたします。

5.建物の実測調査の件はお断りの意向をお聞きいたしましたが、ぜひ卒業生として記録を残し、西村伊作の
  想いを後世に伝えていきたい、と切に望んでおります。
  他意無きをご理解賜り、再度ご検討いただけますよう、重ねてお願いいたします。

以上、ご報告いたします。


追記:緊急会議の席上、参加者の呼びかけで、カンパをいただきました。
このお金は、これまでの通信費と消耗品代に当てさせていただきました。
ありがとうございました。


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