【2007年7月27日号〜2007年8月19日号】

【7月27日号】

おはようございます。『文化学院を愛する会』です。 
メール・ファックスをいただいた皆様に、会の活動報告やイベント告知などを『 まろにえニュース』として
随時配信していきます。


★★重要な報告がありますので、最後までお読み下さい★★



■7月24日、文化学院と文化学院を愛する会の今年に入って4回目の話し合いが行われました。
 前回同様、話し合いは千代田区役所会議室で千代田区まちづくり推進部が議事進 行を行い、同課の職員が
 記録に当たる形をとりました。
 
 文化学院側の出席者は山科誠 文化学院理事長(日本BS放送社長)、戸田一雄 新校長、
 坂倉竹之助 高等部デジタルデザイン科科長(坂倉建築研究所社長)、鹿島建設 文化学院現場所長、
 鹿島建設の耐震診断担当者((株)アルテス)、長谷川守文化学院事務長、
 文化学院を愛する会からは建築科卒業生3名、文学科卒業生1名、建築科元講師1名、文化学院の校舎を愛する
 一般市民1名が出席しました。

■7月4日に愛する会から提出した「保存活用提案書」への文化学院からの回答が新提案という形で
 示されました。

■新提案の内容は、これまでの全面解体を行う方針を180度変更し、諸条件が整えば、現在保存されている
 アーチを含む旧校舎のうち、2階部分までの奥行き現況の三分の二までを保存する方向で、前向きに検討する。
 と言うものでした。

■文化学院が示した諸条件とは
 1.現在新校舎で使い切っている容積率には参入しない方法を千代田区が示してくれること。
 2.旧校舎は建築基準法が施行される以前の方法で 設計されている等のため、鹿島建設としては耐震補強の客観性を
   確保しかねるため、公的機関、大学などが構造計算のお墨付きをくれること。
 3.2008年1月の新校舎竣工予定日を旧校舎の保存工事によって、遅らせることがないこと。

■文化学院を愛する会からは既に、7月4日の「保存活用提案書」の中で、現在保存されている部分を3階まで保存する
 案の他、耐震上有利にするため上層部を解体し、2階までを保存する案も提案してありました。
 昨年5月にアーチ部分のみを残し、他を解体することに同意した経緯を考えると 、更に後退する案を自ら
 提出することは 大変辛いことでしたが、この1年間の学院の動きを見ていると、強行に考えを押し通すことが、
 得策とは 考えられませんでした。
 また、調査のためにアーチ内部に踏み込んだ時の感動から、多少の犠牲があっても、アーチの内部空間を残すことが
 最重要だと考えたからです。

■まろにえニュース6月21日号でお知らせしたように、6月9日の「愛する会」全体会で、陳情と、
 学院への保存再提案を、事務局に一任していただいていますが、今回の学院からの新提案のうち2階まで
 保存するという方針についてはこれを了承し、新開校のスケジュールに差し障りの無いよう、学院にその旨
 回答するのが事務局としては妥当と考えます。

■また、学院が示した諸条件のうち、1については既に千代田区が前向きな見解を示しておりますので、
 今後千代田区と詳細を詰めることになる思います。
 2.についても千代田区や建築の専門家と相談しながら進めることによって、実現が可能だと考えています。

■今回学院が提案した案では、新校舎に近いアーチの奥の部分を解体することとなっていますが、そこには階段が
 含まれています。
 薄暗いアーチの内部から2階に上る階段が重要だと言うことは、文化学院側の方々も理解していますので、
 今後その部分をどう扱い、新校舎とどうつなげるかなど、設計者(坂倉建築研究所)の当面の作業との呼応が
 必要な部分は、再び事務局に皆様から一任を頂き、交渉を進めたいと思います。

■具体的な案などに感心のある方は、是非事務局に加わり、作業のお手伝いをして頂くことをお願い致します。

■後日、成果報告・今後の課題検討のための全体会を開く予定です。


※まろにえニュースのバックナンバーはホームページでお確かめ下さい。
今後、配信の停止・変更等は、お手数ですが返信にてお知らせください。
『文化学院を愛する会』 まろにえニュース配信部   bunkagakuinlove@mbr.nifty.com
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【8月19日号】

こんばんわ。『文化学院を愛する会』です。 
メール・ファックスをいただいた皆様に、会の活動報告やイベント告知などを『 まろにえニュース』として
随時配信していきます。


■7月27日付のまろにえニュースで事前にお知らせしましたように、文化学院を愛 する会は、 7月24日の
 文化学院からの提案(愛する会の提案書を背景とした2階案)を基本方針として受け入れる旨の回答を、
 8月8日千代田区役所にて、千代田区立ち会いのもと、学院に伝えました。

■8月3日に頂いた文化学院からの提案模型の写真を下記に掲載しました。
 なお、当会から当日提出した回答書は下記です。


 学校法人 文化学院 御中
 2007年8月8日
 文化学院を愛する会

 文化学院旧校舎の保存活用について 〜7月24日・8月3日文化学院からの提案を受けて〜 7月24日、千代田区
 立ち会いの上行った文化学院と文化学院を愛する会の話し合いの折に、 文化学院から旧校舎保存活用に向けた
 ご提案を頂きましたが、引き続き8月3日にはお約束どおり坂倉先生による図面と模型を学院からご提示頂き、
 ここに深くお 礼申し上げます。
 様々な難問が山積みの中、方針を転換して頂いた文化学院理事会と、短期間に設計の検討をして頂いた坂倉先生の
 ご努力は、文化学院の歴史に残る、記念的なものになると確信しております。
 新校舎の竣工予定を遵守し、一刻も早く計画を進めることが優先されるべきと考え、頂いた提案の実現に向けて、
 学院に協力をさせて頂く方向で、当会事務局で会の総意を取り纏めた次第です。
 今回のご提案のうち、その基本方針には同意いたしますが、当会として、以下の希望提案があります。
 以下の点について、早急に、坂倉先生を交え、詳細の話し合いを進めさせて頂きたく、ご高配をお願いいたします。
  1. 内部のアーチは肉厚モルタルに依るシェル構造となっており、当時の技術の高さを証言するものである。
     内部壁面及び天井は最大限現状を保存して頂きたい。
  2. 新たに作る奥のアーチは旧校舎を踏襲して、とちの木通りに面するアーチと は軸線を偏芯させて頂きたい。
  3. 旧校舎の玄関があった西側アーチの2段の階段と、西側アーチの奥行きを残して頂きたい。
  4. 床の敷石について、アーチ内部はオリジナルのままとして頂きたい。
  5. 新たにパラペットとなる2階壁面上部は、旧校舎のパラペット形状を復元して頂きたい。
  6. 正面壁に、かつての階段の記憶を再現する工夫をして頂きたい。
  7. 2階入口部分の幅を広くし、旧玄関の両開きドアを再利用して頂きたい。
  8. 将来2階を記念ギャラリーとして使用する場合の準備として、階段下にトイレ用の設備配管を
     用意して頂きたい。

 以上

■これに対し、同日の会合で、坂倉先生より、これらの要望のほとんどを前向きに検討中との返答を頂きました。
 今後は具体的な保存方法や活用方法などを学院と話し合っていくこととなりまし た。

■この合意に伴い、現在保存されております旧校舎の一部(3階および奥)を解体することになります。
 スケジュールや、解体部分の詳細を詰めておりましたので、急なお知らせとなりますが、 既に足場の準備が
 できたとのことで、8月21日より一部解体を開始するとの連絡がありました。

 以上、ご報告いたします。


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